・鉛筆&色鉛筆
別に特別なものとかでは全然ないんですが…消しゴムも普通のプラスチックのやつです。
鉛筆はもちろん実線を引く用、色鉛筆はキャラクターの影や服の模様など、色の境界線
(「色トレス」と言います)を引くのに使います。線をスキャナーでハッキリ取り込めるように、
赤とか青とかの原色が多いかな…。
ちなみに自分的には鉛筆のメーカーはユニがお気に入りです。描きやすいしw
でも自分筆圧強くて、軟らかいのだとボッキリいくので…ラフとかガシガシ描きたい時は
ステッドラー(青いやつ)とか硬いのを使ってます。ユニはもっぱら清書用(笑)
・セロハンテープ
PAN(カメラを振る)のカットなどで、動画用紙を貼り合わせるのに使います。
専用の大判用紙も売られてはいますが…高いし、自分でタップ穴開けなきゃならなくて手間なので。
貼った上からも鉛筆で描けるメンディングテープでも可。
・定規&ブラシ
定規は確かステッドラーのだったと記憶してます…。
この30cmのと、ここには写ってませんが17cmのセットを大学入った時に買って以来愛用してます。
ブラシは消しカス払うやつですね。スキャンする時に残ってると消すの面倒なので!
これ、買った当初はチリトリもあったんですが…いつの間にか行方不明w
・クリップ
あんまり使う事は無いんですが…作画の時に「タップ割り」という技があって、その時に使います。
これも普通に売ってるものなんですが(写真のは百均)、紙を挟んで使うので、浮かないように
下が平らなものが良いんだとかで。
・ライトボックス
「トレス台」のことです。こちらも大学時代から愛用中w
アニメーションの作画は、下の絵を透かして少しずつ動かしながら描いていくので
トレス台は必需品です。
■動画用紙&レイアウト用紙
フレームの枠が印刷されてる方がレイアウト用紙、真っ白な方が動画用紙です。
どちらも用紙の上側にタップを通す穴が空けてあります。
レイアウトは簡単に言えば絵コンテの絵をさらに詳しくしたもので、背景やカメラワークの指示、
キャラクターのおおまかな演技なんかが描き込んであります。
商業アニメでは原画スタッフが描く事が多いんですが、作画だけじゃなくて背景や撮影の
知識も要るので、作画部門の中では一番実力を要求される工程なんだそうです…。
以前ジブリのレイアウト展に行った事あるんですが、やっぱレベルが違いましたね…w
あのクオリティも納得!
ちなみに、30分のTVシリーズだとトータルの作画枚数は3000~5000枚くらい、
劇場用の長編だと5万~8万枚くらい…らしいです。(作風や尺によっても違う)
ジブリ作品のを見ると大体その倍ぐらい使ってるみたいですしねw
ジブリのではないんですが…私が聞いた中では、作風の関係で40万枚とか行ってる作品もありました。
凄い通り越して、考えただけでもうゾッとするw
■タップ
3箇所に突起が付いた細長い棒で、動画用紙が動かないように押さえるための道具です。
手描きのアニメーション制作には欠かせないもので、これが無いと作画できない!と言っても
過言ではないですw
ちなみに写真のは作画用ですが、スキャナーに取り付ける用(挟んでも邪魔にならない)に
突起部分が低い薄タップも市販されてます~
■タイムシート
原画&動画の番号やセリフ、カメラワークの指示を書き込む用紙です。
動きのタイミングなんかもここで指示されてます。
写真だと分かりづらいんですが…アニメーションは普通1秒間に24コマ入るようになっていて、
ストップウォッチで動きのタイミングを計算してタイムシートに書き込みます。
でも自分も最初は見方が全然分からなかったけどw
ちなみに写真のやつは6秒分書き込めるようになってます。他にも3秒用とかもあります。
とまぁ、こんな感じでー!!
色んな道具が
やかん様