■「シャザム!:魔法の守護者」
「シャザム!……その名は力を呼ぶ魔法の言葉」
(脚本/ジェフ・ジョーンズ 作画/ゲイリー・フランク)
少年の名はビリー・バットソン。15歳のどこにでもいる問題児だ。彼はやさぐれた態度の奥に、善の心を隠し持っていることを見込まれ、古の力を受け継ぐ者として選ばれたのだ。
しかし一方で、古来の眠りより目覚めた邪悪なる存在、ブラックアダムがビリーの力を狙っていた。
迫り来る脅威に立ち向かうため、ビリーは“シャザム!”と唱える……すると心は少年のまま、身体は
大人のスーパーヒーローへと変身した!
彼は街を、仲間たちを守ることができるのか?(巻頭紹介より)
小さい頃から里親の元を転々としてきた主人公の少年ビリーがバスケス夫妻の元に引き取られ、
同じ里子6人の少年少女と共に暮らし始める所からストーリーが始まります。
ひょんな事から不思議な地下鉄に乗り込み、着いた先に居た魔法使い(ウィザード)から力を授かった
ビリーは魔法の稲妻を操るヒーロー、シャザムに変身するのですが。
見た目ゴリゴリでも中身は15歳なんで、パワーを手に入れて調子こいてるシーンもあったり…。
人助けしたお礼にお金貰って思わずガッツポーズとかw
一緒に居る少年フレディは、ビリーと同じように夫妻の元で暮らす里子の一人です。
ちなみに、紹介文に出てるシャザムの宿敵・ブラックアダムはこんな感じ。
ストーリーはギャグあり涙あり、友情ありな王道の少年漫画みたいな感じ(実際漫画ですがw)でした。
予備知識無くてもこれ単体で十分楽しめるので、初めて読むアメコミとしても良いんじゃないかと。
最初は他の子供達に「家族じゃない」ときつく当たったりしていたビリーが、ブラックアダムとの
戦いを経て人間的にも成長していく過程もあって、特にクライマックスはアツイ展開だった!
個人的には「フラッシュポイント」でも登場していたシャザムキッズや虎のトーニーが
「こう来るか!!」という印象でした。クライマックスで皆で戦うシーンは燃えた!
……からの、お茶目な表情もあったりww
何度も言うようですが中身15歳なので…!(笑)
* * *
■「ジャスティス・リーグ:誕生」
(脚本/ジェフ・ジョーンズ 作画/ジム・リー)
それは新たな時代の幕開けだった。
メトロポリスの超人スーパーマンやゴッサムシティの怪人バットマン……
スーパーヒーローと呼ばれる彼らは見慣れぬ存在であり、人々は彼らを恐れていた。
スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマン、グリーンランタン、フラッシュ、アクアマン、
サイボーグ。
軽率、青二才、自信過剰……彼らは欠点の多い若者かもしれないが、一人ひとりが優れた力をもち、
悪と戦っている。地球を我が物にしようと企む異次元の支配者ダークサイドに立ち向かえるのは
彼らだけかもしれない。そう、地球の運命は彼ら7人……ジャスティス・リーグに託されたのだ!
(巻頭紹介より)
ジャスティス・リーグ(JL)はマーベルで言うところのアベンジャーズ的なもので、
DCを代表するヒーローチームです。この「誕生」ではヒーロー達が結集し、リーグが結成される
きっかけとなったエピソードを描いています。
こちらも予備知識無くても十分読めるので初心者には良いかも。沢山ヒーロー出てくる話を
読みたいならこっち、一人にスポット当てたいならシャザム…っていう感じですかねw
この話の時点ではヒーローはまだ登場し始めたばかりで世間にも知られておらず、最初は恐れられたり軍に追われたりしています。しかも元々個人で活動していたので、一緒に行動するようになってからも連携が上手くいかず思うようにまとまらなかったり。
特にグリーンランタンはスーパーマンやらアクアマンやら色んな人に突っかかるしw
「たいした力も~」でバッツ指すのやめなさい!!(笑)
こんな感じに最初バラバラだった彼らが、異次元の敵を前に一致団結して立ち向かうシーンは燃えた!
個人的には敵に捕まったスーパーマンを救う為にバットマンが敵アジトに向かうシーンで、
グリーンランタンに「個人的なこだわりは捨てろ、大切なのは自分以外の全員だ」というセリフが
印象的でした。
子供の頃に両親を殺された事がきっかけで犯罪者を狩るバットマンとなった、ある意味「個人的な
こだわり」で戦い続けてきた彼が言うと重みがあるな…と。
マスクもマントも、胸の蝙蝠マークも外して行ったのは、「バットマン」としてではなく一人の
人間として助けに行ったのかな?と思ったです…。いや、ちょっと深読みかもしれないですがw
………っていうか…バットマンの胸の蝙蝠マークって取れるんだ…(そこかよw)
いや、ストーリー的にもココは外す流れだったけど!自分ずっとプリント的な何かかと思ってたw
読んでて「取れんのかよ!?」って内心ツッコんでしまったですw
* * *
■「デッドプール:デッド・ヘッド・リデンプション」
「ショーを始めようぜ!みんな、楽しんでくれよな(さもなきゃ殺すぞ)」
コミック業界一の人気作家陣による極上の短編集を読んでも、“俺ちゃん教”の信者にならないとしたら、マジでもう救いようがないね……。
さあ、日本全国の老若男女よ、“冗舌な傭兵”の輝かしい冒険に刮目せよッ!
ア○ル責めの好きなエイリアン!(え?) 見えない銃を撃つパントマイム集団!(はあ?) 不幸な結末を迎える読者!(おいおい) まだまだあるぞッ! ウェイドを診察したセラピストに隠された秘密!(なんじゃ、そりゃ?) CSIも真っ青の猟奇殺人事件!(ふ~ん…) デッドプールがサンタクロースを暗殺!(今年のクリスマスはどうなっちゃうの?) さらに、ゴールデンエイジのデッドプールも特別出演!?
まさに、世にもデップーな物語の数々を収録!(巻頭紹介より…ってかコレ紹介になるのかな…w)
デッドプール誌の邦訳も第3弾という事で…今ノリにノッてる、俺ちゃん!
紹介文にもあるように、今回は短編集になってます。
数十ページの中編から1ページの短編まで、長さも作家も色々。
デップーで読み切りということもあってか、かなりやりたい放題な感じでした…。
でもどの話にも共通してるのは…やっぱ俺ちゃんブッ飛んでるな!!(褒め言葉ですw)
例えば………デッドプール大増殖事件!!!
ご当地ヒーローというか…カナダ版キャプテンアメリカ、その名も「カナダマン」に抜擢!?
ディスウォにも登場したヴィラン、ドクターオクトパス(左の人です)と何故か卓球対決!!
もう何でもアリだわ(笑)
そして向こうのサンタは日本のものとは一味違うようで…?
アメコミのサンタ強い!!??
あ、ウィルソンはデッドプールの本名(ウェイド・ウィルソン)です。
日本が舞台の話もありまして、そこではデップーがまさかの相撲部屋に弟子入り!してます。
「雌犬突っ張り」を会得し、付いた四股名はその名も「千代の酒(愛称チヨ)」!
そして師匠「オヤカタ」の娘「サザエ」と………もうどこから突っ込めば良いのかwww
巻末にはバリアントカバーのイラストが載ってるんですが、やっぱりというか…色々酷いw(褒め言葉)
まずスパイディ編。
これは元になった有名なイラストがあるのですが…そのパロディです。デップーひっっでえな!!(笑)
次、デアデビル編。
デアデビルは盲目なぶん聴覚が発達してるので、アルミホイル・犬笛・黒板引っかきなどの騒音はダメージ大です。デップーの嫌がらせに流石の彼も「やめろォ!やめてくれ…」と必死w
とまあ、こんな感じで感想でしたー!
エジ神の方でも参加したい企画があるので…なんとか間に合うように描きたいです…w
どこからつっこめばw
スミス様