六花の舞う頃

エジプト神話をメインに描いているブログです。

真紅の閃光

アメコミ。

「フラッシュ:新たなる挑戦」
以下、感想とか。

*   *   *

■「フラッシュ:新たなる挑戦(THE NEW 52!)」
(脚本・作画/フランシス・マナプル 脚本・彩色/ブライアン・ブッチェラート)
稲妻と化学薬品を浴びたセントラルシティの科学捜査官バリー・アレンは世界最速の男”フラッシュ”になる。だが、この世界には彼すら追いつけないものがあった。
復讐に身を捧げ、何年もの間姿を消していたフラッシュの旧友が帰還する。だが、彼は見たこともない新手の敵に追われていた──フラッシュが倒したそばから増殖する、怒涛のような軍勢に……。
一方、難攻不落のアイアンハイツ刑務所では、恐るべき宿敵が脱走を企てていた──フラッシュを氷漬けにするために。その男の意外な復讐の動機とは?
さらに、フラッシュの体の奥底では、新たな力が芽生えようとしていた。それは彼に高速移動する力を与えている”スピードフォース”から派生した、思いもよらない未知の力だった。新たな力がフラッシュにもたらすのはさらなる進化か、それとも悪夢か……?(巻頭紹介より)

まずは恒例のキャラ解説!

スピードスターはスピードフォースから力を得ているヒーロー(ヴィラン)の総称で、
ここで紹介した以外にもいるんですが……紙面の都合で今回は歴代フラッシュのみの紹介でw

今回の主人公は二代目フラッシュ、バリーになります。
初代フラッシュ(ジェイ)はアメコミ初期のヒーローブーム「ゴールデンエイジ」期に活躍したヒーローですが、その後コミック業界が衰退、転換を迫られた出版社がゴールデンエイジのキャラクターの名前と特徴だけを受け継いだ新たなヒーロー像を作り出します。その文字通り先駆けとなり、後の「シルバーエイジ」期を牽引することになったのが二代目バリーでした。
ちなみに以前紹介したグリーンランタンにもゴールデンエイジ期の設定が異なるヒーローが存在します。(ハルは二代目だよ…)
アメコミはキャラの歴史も長く設定も複雑になりがちで、何も知らないと手出しづらいですが
こちら「THE NEW 52!」と銘打っているように、ここからキリの良い所で話がスタートするので、
詳しい設定や人物関係を知らなくてもOKなようになっています。

アメコミの場合、ライター(脚本)・ペンシラー(下描き)・インカー(ペン入れ)・カラリスト(彩色)・
レタラー(文字入れ)……と分業制が基本なんですが、今回はアーティストが脚本も兼ねるという
ちょっと珍しい?スタイルになってます。
(ペンシラーとインカーは兼ねる人も多いし、中には脚本も絵もどっちもいけるオールマイティな人もいますが…w)
そのためか、コマ割りや構図などかなり独特な所が多いような印象でした。

集中線とガレキでタイトルになっていたり……こういう遊び心もアーティストならではかなーと思いました。(見づらいですが「DC  COMICS PROUDLY PRESENTS THE FLASH」の文字が…)
アートを担当されているマナプル氏の画風も、あんまりアメコミらしい濃い絵柄ではなく
雰囲気が柔らかめで見やすい感じなので、個人的には結構好きなアーティストさんだったりw

そして本題。
冒頭、デートで科学技術シンポジウムを訪れるバリーと恋人パティ。

「……これってデートよね?」「えっ?…そのつもりだけど……」
超高速で走る男も恋愛には奥手なようだ(笑)
数々の最先端技術に目を輝かせるバリーですが、突然武装した謎の集団の襲撃を受けます。
バリーはコスチュームをまといフラッシュに変身、武装集団は展示してあった遺伝コード書き換え機を持ち去ろうとしますが、得意のスピードで蹴散らし難なく取り戻します。
しかし問題はその後。フラッシュとの交戦で敵に死者が出、検死のため顔を見たバリーは驚きます。
それは彼のかつての友人、マヌエルでした。

フラッシュが殺人をした?彼のDNAには遺伝子操作された形跡があり、盗もうとした遺伝コード書き換え機と何か関係が?彼の死因には謎が多い、どうも妙だ……。

疑惑を深めるバリーの前に突然、死んだはずのマヌエルが現れます。
しかし彼は謎の集団に追われており。

追手の正体を見たバリーは驚愕。そこにはたくさんのマヌエルの姿……彼のクローンの集団がありました。最初に死んだ男も、つまりシンポジウムを襲い書き換え機を盗もうとしたのも彼ら。何故か本体のマヌエルを追う彼らはそのままマヌエルを連れ去ってしまいます。

マヌエルの行方を追いつつ、展示会場で知り合ったイライアス博士(書き換え機を開発した)と自身のスピードについて研究するバリーは、彼の力の源であるスピードフォースが肉体だけでなく精神にも応用できる事を突き止めます。つまり常人よりも速い思考速度で膨大な量の情報処理をできるということ。
一瞬であらゆる事態を予測し、多くの選択肢の中から正しい判断を下して事故や犯罪も未然に防げる!


マヌエルにつながる手がかりを得たバリーが彼を探して走りだしたその時、セントラルシティが突如大規模な停電に見舞われます。
様々な電子機器や車、飛行機までストップ、街は大混乱に陥ります。
そんな中、アイアンハイツ刑務所を取材していたバリーの親友アイリスは、停電した所内でかつてフラッシュと戦ったヴィラン、キャプテンコールドに出会います。

キャプテンコールドはヴィランチーム「ローグズ」のリーダーで、凍結銃を使い何度もフラッシュと戦っていました。彼はアイリスに「俺も仲間たちも、それまでとは一味違う。ローグズがたっぷり復讐してやる……」とフラッシュへの意味深な伝言を伝えます。
マヌエルの手がかりがキーストンシティにある事を知ったバリーはパティと共にキーストンシティへと向かいます。キーストンもまたセントラルシティ同様大停電に陥っていました。

ようやくマヌエルを発見。しかし彼の両手は切り落とされていました。

その頃、イライアス博士もまたマヌエルのクローン達「モブ・ルール」と遭遇していました。
彼らが語ったのはマヌエルの過去。
マヌエルは元CIAの優秀な工作員であり、政府の極秘実験によりどんなケガからも回復できる再生能力を手に入れました。しかしハイジャックで死んだ父の仇である組織の正体を突き止めた彼は暴走。片っ端から殺して回りますが相手は多勢、捕まった彼は再生能力を持つがゆえに何度も手足を切り落とされる拷問を受けました。
そんな中、切り落とされた四肢の山から生まれたのがマヌエルのクローン「モブ・ルール」達。
しかし、やがてモブ・ルールの中から何の前触れもなく命を落とすものが現れ始めます。何らかの遺伝子の欠陥によるものと思われましたがマヌエルは詳しい調査を拒否、クローン達を見捨てて逃げ出したのでした。
欠陥遺伝子を組み替えるためにはモデルとなる遺伝コード(つまり本体のマヌエル)と書き換え機が必要で、その為にイライアス博士に協力を依頼してきたのでした。
彼らの話を聞いたイライアス博士は協力を決意。マヌエルも最終的には協力することになります。

書き換え機を稼働させる博士とマヌエル。しかしその電磁波に発電機が耐え切れず爆発の危機に。

マヌエルの制止を振り切り走るバリー。竜巻を起こして爆発を封じ込めることに成功します。
しかしモブ・ルールは全滅、マヌエルはフラッシュに復讐を誓い姿を消してしまいました。

その後、大変な事実が判明します。
フラッシュが高速で走ることにより時間の裂け目……スピードフォースにつながるワームホールが発生し物体が吸い込まれたり、でたらめな時代に出現する……という事。つまりバリーのスピードが時空を歪め、世界を消滅の危機に晒しているという事実でした。
先日起こった大停電も、実はバリーが封じ込めたはずの書き換え機の爆発エネルギーが時空を超え過去に出現したことによる物だったのです。
そのためイライアス博士はこれ以上ワームホールを出現させない為に、スピードフォースのエネルギー量を確認できるシステムをバリーのコスチュームに組み込みます。

危険値の80%を超えると警告するようになっています。

パティ、アイリスと共に船でランチをとるバリー。
そこに刑務所を脱獄したキャプテンコールドが襲ってきます。

本来コールドは凍結銃を持つヴィランですが、バリーの前に現れた彼はなぜか彼自身が銃の能力と一体化したかのように冷気を操る能力を得ていました。
キャプテンコールドはヴィランと言っても彼なりのプライドがあり、自分の凍結銃を殺人に使うことは無かったのですが、その日の彼はバリーを本気で殺す気で能力をぶつけてきます。
その理由は彼の妹リサ。脳腫瘍を患い寝たきりの彼女のためレーザー治療器を盗んできたコールドですが、フラッシュが引き起こした停電のために治療器が使えず、残り少ない命の妹を前にフラッシュに復讐を誓っていたのでした。
コールドと交戦するフラッシュ。次第にスピードフォースのエネルギー値が上昇、危険値に達した事を警告するアラートが鳴り響きます。
そんな中、パティやアイリスが乗る船が衝撃で真っ二つに崩壊、船尾側は沈没していきます。

船に取り残されているパティを救おうと走るバリー。そしてエネルギー値はついに100%に。
辛くもパティ達乗客を救い出すことに成功しますが、ついに限界を超え走った代償が。

ワームホールが開き、船首側にいたアイリスがスピードフォースに取り込まれてしまいます。

アイリスを失ったバリーが向かったのはイライアス博士の所。
博士は危険値に達したスピードフォースの余剰エネルギーを吸収、電力として変換する新たなトレッドミルを開発していました。

これが新しいコズミック・トレッドミルですね…。見た目は巨大なルームランナーっぽい。
「これが済んだら次元の裂け目に消えた人々を探す方法を考えよう」とバリーを慰める博士ですが、
バリーには一つの考えがありました。
つまりそれはトレッドミルを使って再びワームホールを作り出し、自らもスピードフォースに飛び込む道。何が起こるか分からない危険な賭けですが、バリーは博士の制止を振り切ってワームホールへと消えます。

スピードフォースへと飛び込んだバリーが見たものは、空間の中に映し出された自身の過去の風景。

少年時代に何者かに殺された母ノラ、妻殺害の無実の罪で投獄された父ヘンリー、鑑識官となったバリー自身……。
そこに現れた男は名をロスコー・ハインズ、70年前に偶然スピードフォースに迷い込んで以来ずっと囚われている男でした。
彼はスピードフォースの真実を語り始めます。
スピードフォースは前進し続けるエネルギーの塊のようなもので、その過程で生まれる余剰エネルギーはどんどん内部にたまっていく。そのエネルギーを放出……つまりバリーが走ってエネルギーを使う事でスピードフォースは正常に保たれているのだ……と。
バリーが走らなければスピードフォースの内部に蓄積されたエネルギーは暴走し、逆に時間の流れを歪めてしまうことになります。

では何故バリーが走ってワームホールが……スピードフォースが暴走しているように見えたのか?
それはハインズがスピードフォースから脱出しようとして失敗、代わりに体が高速回転して渦巻になり、それがワームホールを作りでたらめに物体を吸収していたため。スピードフォースに長年囚われていた彼は高速回転する特殊能力を身につけていたのでした。
ハインズは元いた時代(1640年代)に帰してくれと懇願しますが、例え彼やどこかの時間の中に消えたかもしれないアイリスの為でも時間流に乗ることは出来ず、かといってハインズを置き去りにするわけにもいかず、バリーはハインズを連れてスピードフォースから脱出します。

二人が消えたスピードフォースの中で、バリーのコスチュームから落ちた耳当てを拾った人物は……



……と、長くなりましたが今回はこんな感じで!
こちらNEW52シリーズの第一巻という事で、これ単体では完結せず、かなり続きが気になる所で終わってしまいます。バリーとアイリスはまだ再会できてないですし、何よりいきなり出てくる喋るゴリラで締め(笑)なので、何も知らないと激しく「???」状態にw(付録の解説で一応フォローは入ってます)
こちら続刊の邦訳も出ていますし、フラッシュは個人的に好きなヒーローでもあるので、続刊のほうもいずれ紹介できたらなーと思います。


次回は元祖スーパーヒーロー、スーパーマン!

「スーパーマン:アメリカン・エイリアン」の予定です。
下書きはほぼ出来てるので、近いうちに上げられるかな……。
ちなみに今回作画を担当したマナプル氏も参加されてます~

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